続出する、地方鉄道の廃線。

2007年03月31日/ ◎地方鉄道コンシェルジュ

 31日、鹿島鉄道(茨城県・石岡~鉾田間/27.2km)、くりはら田園
鉄道
(宮城県・石越~細倉マインパーク前間/25.7km)。そして明日、
西鉄宮地岳線(福岡・西鉄新宮~津屋崎間/9.9km)が廃線となる
 また、茨城交通湊線(茨城県・勝田~阿字ヶ浦間/14.3km)、
いすみ鉄道(千葉県・大原~上総中野間/26.8km)、三木鉄道
(兵庫県・厄神~三木間/6.6km)、若桜鉄道(鳥取県・郡家~若桜間
/19.2km)などが、かなり「廃線の意向」に近い、存廃問題に
さらされている

 ほとんどの場合、地域クルマ社会、産業構造の変化、出生率低下
に伴う通学利用客の大幅な減少が廃線の要因
となっているが、
これを「時代の流れ」と受け取るのは容易である。
 最近JR東海が、新幹線の二酸化炭素(CO2)排出量を強調し、航空会社との利用者争奪戦で
環境面の優位性をアピールしているが、そもそも運輸部門のCO2排出量の9割は「クルマ」である。
 地方鉄道の廃線後、「車(バス)を走らせればいい」という図式は、環境問題の観点から言えば、
時代の流れに逆行している気がするし、財政難の銚子電鉄に、「銚子電鉄サポーターズ」が今月時点で
会員2500人(3分の2が銚子市市外の人)、約1130万円の基金を集めたことが話題になったが、
そもそも居住地域以外の「鉄道のある風景を残したい」という人(多くは鉄道ファンだろうが)は少なく
ない
。しかし、その残したい風景が「代替バス」になったとき、変わらず応援してくれる人はかなり少ないと
思う。長い目で見たとき、「鉄道廃止→代替バス」という図式だけが、その地域の公益性を守る
唯一の方策なのか
、最近富に疑問に感じる。  

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負けるな、能登。

2007年03月26日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 25日に起きた能登半島地震は、春の観光シーズンを前に観光産業に
打撃を与えた。
 約30kmに渡って断崖と奇岩が織りなす、能登地域随一の景勝地
能登金剛。高さ35メートルの「ヤセの断崖」(松本清張『ゼロの焦点』
舞台)や日本海沿岸では珍しいカルトス地形の「関野鼻」、そして珠洲市の
見附島(通称・軍艦島)も一部が崩落した

 能登地域の年間観光客数は、03年の能登空港の開港で一時800万人を越えたが、05年は
727万人と1996年のピーク時より11%落ち込んでいた
 また、石川県内温泉地での宿泊客トップを誇り「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」
27年間連続総合部門1位「加賀屋」を中心に、大規模な高級温泉街として県内シェア3割を
占めていた
和倉温泉も、ピーク時の58%の95万人と苦戦していた。
 しかし、加賀屋は04年から能登~台北路線の国際チャーター便を運航全宿泊客の5%にあたる年間1万5千人の台湾人観光客を集客。来年度も約50便の運航を決定し、インバウンドの宿泊需要の底上げを図るだけでなく、今月には北陸から観光客を台湾に送る「双方向」の運航を探るなど、
奮闘していただけに今回の地震は非常に痛い
 加賀屋も31日まで臨時休業に。また「和倉米久」でも、屋上のタンクがひっくり返り、お湯が館内に
流れ込むなど、地震の影響で全旅館の3分の2にあたる、約20軒が営業休止に追い込まれた
 朝日新聞には、「生まれてからずっと旅館と一緒。旅館から頑張れって、言われている。温泉も
直し、1日も早くお客さんがゆっくり湯につかれるようにしたい」
と、創業100年目を迎える旅館
「奥田屋」の82歳の女将のコメントが掲載されていたが、地震に負けないで踏ん張って欲しい。     

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36億円の「宇都宮城」、復元。

2007年03月25日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 22日の東京新聞に「活性化の“本丸”になれる?『宇都宮城』25日開城」の記事。
 
 宇都宮城「関東七名城」の1つに数えられ、1622年、徳川家康の宿老・本多正純が秀忠暗殺の
嫌疑をかけられ、改易の発端となる「釣天井事件」(実際は「釣天井」はなかった)の舞台として知られ、
1868年、戊辰戦争の激戦で炎上・焼失。昭和に入って内堀も埋め立てられ、城址には土塁がわずかに
残っていただけであった。
 1996年、宇都宮商工会議所などを中心に城の復元を
求める声が上がり、市は01年、一部復元を決定。03年から
着工した。一方で、商議所関係者らを中心に市民組織
「よみがえれ!宇都宮城 市民の会」もつくられ、市は毎年
約1500万円を補助してきた。総工費36億円。うち1億円を
1口3千円の瓦の記名や1口1万円の「城主証」などの市民からの復元募金を、5億円をミニ公募地方債で
集めた。
 市民の会の藤井清会長は「特徴のない街には人は集まらないし、人材も育たない。宇都宮城は、
市民の心のよりどころにもなる」「復元を機に市や城の歴史に興味をもってほしい。将来的には
すべてを復元したい」
と。
 今回、復元されたのは木造2階建て清明台、富士見櫓という2つの櫓とそれを結ぶ土塀、土塁、お堀。
ただ、釣天井を含む本丸は「史実にない」(市担当者)として、造られなかった。
 年間の観光客数を、市はなんと「約60万人」と見込む。しかし、世界遺産で国宝の姫路城でも、
05年度の年間観光客数は約77万人にすぎないという。
 姫路城の担当者は東京新聞の取材に「宇都宮城といえば釣天井事件ですよね。えっ、釣天井は
なしで、やぐらだけで60万人ですか…。まあ姫路城と比べてはダメですよ」
と話す。
 さらに宇都宮城は入場料を取らないため、直接的収入は得られず、逆に光熱費、警備費などで年間
約4600万円の維持費がかかる

 宇都宮市の担当者は「宇都宮は千年近い歴史があるのに、市民がそれを実感できていない。
ギョーザだけでない宇都宮のイメージをつくり上げ、市民の街への愛着が強まれば」
と話し、
プライスレス(お金で買えない価値)な意義を強調。
 付近の飲食店経営者は「お城から多少はお客さんが流れてくるかも」と期待を込めつつも、
「ずっと城はなかったわけで、特にお城に関する由緒や名品があるわけじゃないし、どう生かして
いけばいいのか分からない」
と戸惑いを見せる。
 宇都宮大陣内雄次助教授(地域計画)は「宇都宮城だけではとうてい60万人も観光客を
呼び込むことはできない。城とプラスアルファの魅力が街自体に必要だ。中心市街地活性化に
結びつけるには、城に合わせた景観の街並みや商品の構成など、市民自らの努力がもっと
求められる」
と厳しい指摘した、という。

 地域の観光振興策の1つとして、城が復元される動きは最近高まっているが、日本人は「城=天守閣」
のイメージが強く、史実とは異なる天守閣が復元されたり、史実に天守閣そのものがないのに
建ててしまう事例もある。やはり史実に忠実な城が復元されて、はじめて真の観光振興の一歩、かと

 宇都宮市の観光客入込数は、2006年で1360万人(栃木県商工労働観光部資料による)。意外にも日光よりも215万人も多い。言わずと知れた「ギョーザ日本一の市」だが、先月、1世帯当たりの年間
消費額が宇都宮市民の3倍以上だったというのが根拠で、静岡県浜松市の浜松餃子学会が
「ギョーザ日本一」を宣言
宇都宮の「日本一」の座が脅かされている
 宇都宮城を、ギョーザに続く観光の柱としたい市の意気込みは分からなくはないが、折角市民参加で復元された36億円の城。60万人という割と無茶とも思える数値目標を前に、費用対効果を
問われて、城下で一揆が起きたり、炎上してしまわないことだけを祈りたい


■宇都宮城址公園  地図はこちら  

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稲本響×武田双雲スペシャルライブ。

2007年03月24日/ ◎コンシェルジュ『J』の雑記雑感

 青山スパイラルホールで行われた、ピアニスト・稲本響
(1977年生まれ)×書道家・武田双雲(1975年生まれ)の
スペシャルライブに行ってきた。
 同世代2人の観客を魅了する力もさることながら、「体感する『癒し』の
時空間アート」
というだけあって、映像プランナー・奥秀太郎(1975年
生まれ)演出によるアーティスティックな表現に学ぶべき点は多々あった。
 「ピアノ×書道」というのは考えたことはなかったが、「書の力」と
「音の力」の融合は、やはりいい

 昨年は「和太鼓×書道」だったが、今年はもう少し考えてみようと思う。

 武田双雲氏は昨年、初のメッセージ集「たのしか」(ダイヤモンド社)を発刊。今月、今度は双雲氏の
弟・双龍氏が初作品集「夢」(徳間書店)を発刊。アイドルの写真・エッセイ集を思わせる内容。
ん~、さすが武田兄弟。  

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観光振興のコンセプトとは。

2007年03月23日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 20日の毎日新聞に『託す・豊かさを求めて:統一選 地方・市民の立場から③ 観光振興/
鳥取』
の記事。

 三徳山の世界遺産登録を住民の立場から支援しようと、03年結成。
観光客らに歴史や文化を紹介する語り部の育成、周辺の清掃や、昨年
開山1300年を迎え、「御幸行列」の50年ぶりの復活や三仏寺のライト
アップなどに取り組む「三徳山を守る会」は、山陰両県で優れた文化
活動を展開する団体などを表彰する「第19回山陰信販地域文化賞」
選ばれたが、今年1月、世界遺産暫定リストから落選。事務局任せの
面が強く、会費を払う会員が800人から06年度には500人を切るという問題を抱えていた。
 藤井享会長は、行政主導の会運営を見直す時期と感じ、活動の主体を会員、事務局はサポート役とし、3つの専門部会設置を盛り込んだ新方針案を理事会に提案し、戸惑いの中、承認された。
 理事会から2日後。藤井会長は、3月上旬に訪問した岡山県真庭市勝山の町並みを思い浮かべた。
約160軒の軒先に、自慢のひな飾りが並ぶ「おひなまつり」。99年に住民主導で始まり、今では4万人が
訪れる。期間限定とはいえ、住民が一体となった取り組みは、理想的な姿でもあった。
 三徳山には、03年の5万人から06年は8万人が訪れたが、三朝温泉の宿泊客は03年の
43万人から06年は40万人に減少
活動が温泉街の活性化に結びつかず、ある理事は
「みんな自分の仕事で精いっぱい」と嘆く。
 国宝・投入堂を見るたびに、藤井会長はその美しさと威容に圧倒される。
「みんな三徳山への思いは同じはず。ただお互い苦しいのも分かる」
 行政は民間に自立を促すが、余裕はない。山陰を代表する名湯の町・三朝も揺れている
という内容。

 記事には、このブログで取り上げた「鳥取砂丘イリュージョン、存続に暗雲」問題で、イベント存続に
向け模索する鳥取県砂丘室の展望が、未だに開けてこないことも書かれている。

 藤井会長が「住民主導で理想的な姿」と感じた勝山は、出雲街道沿いに続く白壁と連子格子の「町並み保存地区」が美しい城下町。
 勝山の酒屋の一人娘で生まれ育ち、家業を手伝うため東京から勝山に戻った加納容子さんが、大学で学んだ機織りで「ひわだ色」ののれんを
店先に掛けたところ、「きれいだね」と街の人が足を止め、「向かいの
看板が反射してまぶしい」
と近所に頼まれたのれんがまた評判を
呼んだ。町おこしグループが目をつけ、当時の町にかけあって制作費の助成が決まった。家紋や屋号の
ほか、トマトや自転車など店の売り物の模様などを染め抜く。1年後、徐々に注文が増え、加納さんは
酒屋をたたんで、「ひのき草木染織工房」を構えた。
 今や勝山は「のれんの町」として知られ、06年には全国から18万5千人が訪れた

 加納さんは05年2月、広島で開催された第3回「夢街道フォーラム」のパネルディスカッションで
次のように語っている。
 「今では、800mの出雲街道に80枚もののれんがかかり、観光客の方にも喜んでいただいて
います。「のれんマップ」ももうすぐ完成です。おかげで、人々のコミュニケーションが良くなり
「勝山のおひなまつり」という新しいことも始まりました。今では4万人もの観光客に来て
いただけるようになりましたが、それでいいのかという複雑な思いもあります私たちはよそから
来る人のために「まちおこし」をしたのではなく、毎日の暮らしの中で楽しいことをしていくことが
まちづくりになった
のです。町を大切にし、人を大切にしてやっていることが、みんなの心を明るく
しているように思います。観光客には、私たちのこんな暮らしぶりを見ていただいて、こんなまちが
いいなぁと思っていただけたらいい
と思います。みやげ物屋がたくさんあるようなまちにはなりたく
ないのです
。」


 「誰が、何のため」の観光振興なのか
仮に地域の総意として観光振興が必要ならば、そのコンセプトはきっと「苦しい」ものではなく
加納さんが言う「自分たちが楽しいことをやる」ことなんだと強く感じる。

■三徳山 地図はこちら ■真庭市勝山地図はこちら  

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エアトランセ、那覇~下地島・沖永良部路線就航。

2007年03月21日/ エアトランセ

 21日の沖縄タイムスによると、北海道・函館のコミューター航空会社・
エアトランセが、宮古島市伊良部の下地島那覇間で1日1往復の
路線
を4月1日から就航させることが、20日、開会中の宮古島市議会3月
定例会で、市当局が明らかにした。1980年、日本トランスオーシャン
航空
(JTA)が同路線を64人乗りYS機で1日1往復就航していたが、
利用率の低迷で94年7月廃止。以来、約13年ぶり下地島空港の
定期便就航となる

 同社はホームページを「北海道から沖縄まで」にリニューアルし、
下地島~那覇路線の案内を開始しており、近く県内の関連会社と会見し、
発表する。18人乗り小型航空機をチャーター、昼間に那覇空港を
出発する1日1往復を予定している。
 宮古島市伊志嶺亮市長は「チャーター便とはいえ、下地島空港でしばらく閉ざされていた民間
航路の就航はうれしい」
と歓迎。「宮古島市は下地島空港の平和的な利活用に取り組んできた。
下地島~多良間島路線の話もあり、併せて宮古観光の活性化につなげたい」
と話した。
 下地島は、伊良部島の西隣。洞窟で海とが通じている神秘的な場所としてダイバーに人気が高い、
紺碧の2つの池がつながる「通り池」(沖縄県天然記念物指定)や、島の守護神として、1771年に津波で
打ち上げられたと伝えられる高さ12m、周囲60mの巨岩「帯岩」など、手つかずの自然が残されている。
また下地島空港は、国内唯一の民間パイロット専用の訓練飛行場として知られる。
 また、同日の琉球新報によると、1日2往復の不定期乗り合い便を就航していたエアードルフィン
那覇~沖永良部島路線も18人乗りに機材を大型化し運航を引き継ぐ予定。両者は業務提携し、販売を
エアードルフィン、運航をエアトランセが手掛ける。

 エアトランセは、当ブログで1/13の「負けるな、エアトランセ。」、2/10の「エアトランセ、南の
離島路線に活路を見出す。」
で記事を書き、通常の記事の約8倍のアクセスが急増したことを伝えた。
 今月14日、函館女満別とかち帯広間2路線の定期便を運休し、客の個別の予約による
「乗り合い便」や団体客によるチャーター便に切り替えたが、当面は乗り合い便での2路線1日1往復の
運航を継続している。江村社長は2路線の定期便運休に伴い、沖縄の離島路線の就航を検討していた。
 
 ついに4月、エアトランセが南の大地・沖縄に降り立つ。

■下地島空港 地図はこちら ■沖永良部空港地図はこちら  

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効果・効能を打ち出した旅行商品。

2007年03月20日/ ヘルスツーリズム関連

 3/19の産経新聞『「脳トレ旅行」も…癒しと“効能”ツアー』の記事。
 
 花粉症対策や老化防止、温浴効果をうたったプチ湯治など、効果・効能を押し出した旅行商品が
注目を集めている
JTBは、健康増進専門機関「ヘルスツーリズム研究所」を05年11月に設立し、
ツアーの開発を進めているほか、他の旅行会社でも同様の旅行商品を発売。健康に関心の高い
団塊層に加え、若い女性客の取り込みに力を入れている

 JTBでは1月、「横濱の休日 2泊3日メディカルデトックス『素肌
美人計画』アンチエイジングケア」
を発売。「テルムマラン ヨコハマ
ベイ」
横浜ベイクォーター内)でタラソテピー90分間や、美容皮膚科の
専門ドクターによる美肌検診などをセットにした旅行商品で、価格は7万円
と少々高いが、「問い合わせも多く、申し込みもある」(JTB広報室)。

 また、同社は、ヘルスツーリズム研究所が諏訪東京理科大学篠原菊紀教授などと連携して開発した「蓼科高原脳トレツアー」も売り出している。これは自然を満喫しながらトレッキングなどの体験を
通じて脳を鍛えていく、実証データに基づいたツアー
で脳年齢の若返りを目指す。旅行前後の脳年齢
診断などを組み込んでおり、昨春の発売以来、すでに1000人あまりが参加したヒット商品

 このほか、JTBでは、花粉症などのアレルギーに悩む方を対象に、花粉の少ない北海道や沖縄への
「スギ花粉リトリートツアー」
も発売。スギ花粉の後に飛散が本格化するヒノキ花粉に悩む人を対象に
した新たなツアーも4月に売り出すことを検討している。

 一方、日本旅行は、女性がターゲットの「健康」をキーワードにした「からだにやさしい旅」シリーズを
強化。病院の協力を得て、老化度を判定するアンチエイジングドック付の旅行商品「私のからだ・・・
みつめて エイジングドック体験」
を発売。3泊4日で14万円と通常のツアーに比べてかなり割高だが、
すでに数十人が参加しているという。さらに2月には、久保田医院(盛岡市)と提携し、リゾートホテルに
泊まりながら診断が受けられるツアー「アンチエイジングの旅 in 安比高原」も投入。3月末から4月
上旬の期間限定で、1日あたり4人が定員。こちらも2泊3日で7万9800円~9万9800円と通常のツアー
より高いが、すでに問い合わせが寄せられているという。

 このほか、阪急交通社では長期滞在が必要な本格的な湯治は難しいが、湯治効果が体感できる温泉
ニーズに対応した「プチ湯治」ツアーを発売。看護師が常駐する玉川温泉(秋田県)などで、3日から
最長11日間のコースを展開している。「利用者は60代が中心だが、20~30代の女性も参加して
いる。最近では繰り返し参加するリピーターも増えている」
(広報部)という。

 こうしたツアーが注目を集める背景は、旅行需要の多様化に伴い、旅による癒しやリラクゼーションに
加え、より本格的な“効能”を求める利用者が増えているため財団法人日本交通公社の平成17年
調査では「ヘルスケアを目的としたツアーに参加したい」と答えた層が20~40代では4割以上に
のぼっており、若年層の注目も高まっている
。  

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一休の「未踏のニッチ市場開拓」戦略。

2007年03月19日/ 旅行・宿泊予約サイト

 19日の日経MJ『売り手の考え』欄に一休森正文社長のインタビュー
記事が掲載されている。

■楽天やヤフーが高級ホテル予約に力を入れ始めたが。
 「楽天やヤフーはサイトの知名度がありますが、大きな脅威になるとは思っていません。3月末
開業の『ザ・リッツ・カールトン東京』の予約を2月から始めました。当初は慎重にやろうと考え、
それほど営業に力を入れたわけではないのですが、最初の1日で獲得した予約数は400超
他のサイトは数十件と聞いています。(高級ホテルで培った)当社の評価の結果かなと思って
います。
 「サイト運営で大切なのは現場に行くことと考え、私も一社員としてホテルや旅館を訪ねて
います。旅館のおかみさんに会えば、景気も周囲からの評判で分かります。ある旅館から
『上場したからって収益をあげるために変な旅館入れないでよ』と言われ、契約する施設を
改めて見直すこともありました」

■現場の声を聞く中で生まれた成果は。
 「昨年から始めた高級レストランの予約サイトがそうです。ホテルの人に悩みを聞いたら、
ホテル内のレストランの調子が良くないという。ただ話を聞くと『一般の飲食店の中に埋没する
危険があるのでぐるなびのような飲食店情報サイトには入りたくない』という声が少なくない。
一休が始めた当初にホテルが抱えていた悩みと同じことをいうので、高級ホテルサイトを始める
ことにした」


■期待通りには予約が獲得できていないようだが。
 「レストランは軌道に乗るまで3年ぐらいかかると覚悟しています。米国には『オープンテーブル』
というレストランの即時予約サイトがありますが、それもスタートとしてから3年間は鳴かず飛ばずで、その後に伸びていきましたから」
 「今契約しているレストランは約300軒。今後は接待向け、恋人同士向けなど使い分けができる
ようにしていきたい。恋人同士向けも、今はプロボーズ時に使うような、高級なレストランしかない
ので、もっと気軽に利用できる店も取り込んでいくつもりです」


■景気が回復する中でホテルが宿泊サイトに提供する客室数を減らすこともあるのでは。
 「私たちの最大のリスクはホテルの部屋がとれないことです。ホテルはそもそも一休を使いたく
ない。黙っていても自社が定価で完売できるのが1番いいはずです

 「ただ都心のホテルでも満室になるのは100日もないといわれています。外資系ホテルも
相次いで開業するので、客室の提供は今後全体的に増えると思います。国内のホテルや旅館は
JTBなどの代理店との古くからの付き合いやしがらみもあり、一休への客室割り当てが
限定されるうらみがあります
が、ザ・リッツ・カールトン東京の例に見るように一休にどんどん
売ってくれと言ってきます。(好況が続いたとしても)心配していません」


■一定数の客室提供を義務付ける契約形態は考えていないのか。
 ホテルは基本的に決められた数の客室をブロック提供することを嫌がります新設のホテルは旅行会社へのブロック提供をがんがん削っています。1、2部屋しか渡さないところもある。
旅行会社の仲介手数料も高いですからね


■海外ホテルの宿泊予約を始める意向は。 
 「今のところはないですね。ニーズはあると思うんですけど。ホテル側はどんどん部屋を一休に
提供するから(海外の予約も)やってくれといいます。ただ今はシステム面で手が回らない。
そこが社員30人の会社の弱さですね」
 「とにかく一休は『ブルーオーシャン』戦略でいきたいと思っています。誰も泳いでいない海は
水も透明できれい。でも色々な人がかぎつけて、たくさんの人が来るようになると、海は汚れる。
小さくてもいいから、だれもいないきれいな海で泳いで、そこから(既存事業との)関連を生み
出していきたい。宿泊予約と結びつけた通販など人がやっていないことをやろうと考えています」


■未踏のニッチ市場を開拓する戦略ですね。
  一休のPER(株価収益率)は50倍程度と依然として市場のからの期待は大きいようだが。
 「(PERは)いずれどこかで収れんしますよ。今目指しているのは昔のソニーみたいな新しい
ものを次から次へと生み出す組織をつくることです。生み出すサービスは一休とは全く別のもの
でもいい。これから一休に入ってくる新しい人にどんどん新たな事業を託したいと思っています」


【業績データから】
 07年3月期売上高22億円(前期比18%増)、経常利益13億円
いずれも過去最高を更新する見込み経常利益率は60%を超え
2月の東証マザーズから一部に指定替えされた。一休の会員は男性・
平均42歳、女性・平均37歳で可処分所得が多い層が中心

昨年末時点で会員数は130万人を突破
 ホテルが景気回復の波に乗り自社販売の客室を増やしたことで、
一休の1施設あたりの客室在庫が前四半期に減少するなどの
課題
がみえてきた。高級レストランの即時予約サイトの利用は
まだ思うように伸びていない
。他の宿泊予約サイトとの競合が激しく
なる中で、宿泊サイトの強化だけでなく新たな収益源の確率が求められている。(中村正毅)

 「数を目標とした営業はしない。新たな挑戦で楽天などとの差別化を進める」独自路線を
貫く
森正文社長の考えは、旅行業に携わった身として参考になるべき点が非常に多く、
現在の自分に多くの影響を与えている
。いろいろな宿泊予約サイトが淘汰された中での、
一休の『ブルーオーシャン』戦略とその経常利益率には、ただただ舌を巻く思い
。  

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「日本一の星空」の場所。

2007年03月18日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 全国439ヶ所で、肉眼や双眼鏡を使った身近な方法によって星空
観察を行う、環境省の「全国星空継続観察」(スターウォッチング・
ネットワーク)。昨年8月の観察で、長野県阿智村のもみじ平が23.7
等級と、日本一夜空が明るく、星の観測に適する場所に選ばれた。
 16日の信濃毎日新聞によると、もみじ平は以前から、光源が少なく
空気も澄んでいることから、アマチュア天文家が多く訪れていた。この星空を生かそうと昨年から浪合
観光協会などが、訪れるアマチュア天文家たちに協力してもらい星空観望会などを開催。全国観察も、
その活動の一環として参加した。最近は観望会に集まる住民も増え、地区内での星空への関心が
高まっているという。
 浪合観光協会「美しい星空を見ることで地元への愛着がわき、地域の結束にもつながる。
『日本一の星空』を観光にも生かしながら、地域の宝として大事にしていきたい」
としている。

 昨年「ワールドビジネスサテライト」(TV東京)で、『マニアもびっくり!超こだわりの宿』という
特集があり、総額1000万円近くをつぎこんで天体望遠鏡を13台揃えた、八ヶ岳南麓の
天体観測のペンション
が紹介されていた。そのペンションは、天体観測を始めた3年前から毎年
3割の客数を伸ばしている
、という内容だった。
 『日本一の星空』は無形だけど貴重な地域の財産。天体マニアの市場規模は分からないけれど、
こうした層を取り込み、「日本一の星空の場所・阿智村」よりアピールできる地域振興策が
打ち出せたら
面白いと思う。(上の写真は、ウェブサイト「南信州・阿智村なみあい」より)

■長野県阿智村もみじ平 地図はこちら  

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「美味し国」と「美し国」。

2007年03月17日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 デスティネーションキャンペーン(DC)とは、デスティネーション=Destination(目的地・行き先)と
キャンペーン=Campaign(宣伝戦)の合成語で、JRグループと指定された自治体や観光業界が
協働で実施する大型観光キャンペーン
のことで、現在、4月30日まで「ちばDC」が開催されている。
 08年10月~12月に、県単独としては宮城県初の「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン
(DC)」
が開催されるが、DCのキャッチフレーズが8日、「美味(うま)し国 伊達な旅」と発表された。
県内の自然や食、美しい風景を表す「美味し国」と、伊達文化を感じさせる「伊達な旅」を組み合わせた
もので、「仙台・宮城のもつ食と文化の魅力、旅への期待感を表した」という。

 ところが、このキャッチフレーズが三重県・伊勢志摩キャンペーンのキャッチフレーズ「美(うま)し国、まいろう。」「うまし国」がかぶっており「できれば違う方が観光客にアピールできたのに」という戸惑いや、混同を懸念する声が上がった。
  

 伊勢志摩の「美し国」は、「日本書紀」で、当地方を「美し国」と呼んだことに由来し、キャッチフレーズ
自体を商標登録している。
 宮城のDC期間中、宮城と三重で同時に「うまし国」と銘打ったキャンペーンが展開される可能性が
あるが、これに対し、宮城県DC推進協議会事務局は「『美し国』と『美味し国』で漢字も違うので
問題ない」
、三重県観光連盟も「『うまし国』といえば三重というイメージが定着している」
余裕を見せる。
 仙台市内の旅行代理店は「『うまし国』というイメージが、先行する三重にできあがっているので、宮城と三重の中間に住む人に『うまし国』をアピールしても、三重に行ってしまうかも」と話している。
(3/10 毎日新聞)
 12日、村井嘉浩宮城県知事は会見で「DCのターゲットは関東の人なので(三重を)イメージ
しない。全く問題ない」
との見解を示した。(3/13 毎日新聞)

 「うまし国」が、伊勢志摩だと観光客にはっきりと認知されている訳ではないけれど、短いフレーズに
それぞれの「思い」や「こだわり」を込めて全国にアピールできるか。誘客には旅情を誘うキャッチ
フレーズが欠かせない
だけに、宮城県の観光業者の戸惑いの声も理解できる。
 1993年から現在まで続く、JR東海の京都観光キャンペーンのキャッチフレーズ「そうだ 京都、
行こう。」
は、電通のクリエイティブディレクター・佐々木宏氏作の不朽の観光キャッチフレーズ。
 佐々木氏は京都のイメージはどうも額縁的だから、動詞が入っていて、そして肉声ででるものが
1番いい
、と考えたとのこと。
 「京都へ行こう」じゃ、誰にでもできることだから「そうだ」を頭につけて「京都へ」ってところを「京都、」に
してみて完成したそう。
 凡人に分からないが、よいキャッチフレーズができる流れは興味深い
 
 ちなみに、現在開催中のちばDCのキャッチコピーは、「房総発見伝」
 岡山DC(4月~6月開催)は、「きっと新発見 もっと再発見 岡山の旅」
 ぎふDC(10月~12月開催)は、「いい旅 ふた旅 ぎふの旅」

 最近でも、21日から滋賀県彦根市で開催される「国宝・彦根城築城
400年祭」
のキャラクターで、井伊家赤備えの兜をかぶった「ひこにゃん」の
「ゆるさ」が話題を呼び
、関連商品がバカ売れしたり、PRイベントに親子連れや若い女性が大勢つめかけ、毎回大盛況という不思議な現象が起きている。
キャッチフレーズやキャラクターが、イベント自体を盛り上げる要因には
なり得る
が、築城400年祭自体は盛り上がりが今ひとつという報道もある。
 宮城県は、「仙台・宮城DC」の経済波及効果を前年比700億円増を
見込んでいる
そうだが、観光振興が成功するか否かは、結局のところ
「地元の熱意」
 「仙台・宮城DC」に関して言えば、宮城の一極集中に思える仙台以外の地域の魅力をいかに
アピールできるかが、カギだと思う

 仙台・宮城の地域ブログ「だてブログ」でも、「だて男」さんらのDCを盛り上げようと取り組みに、
多くの地域ブロガーが賛同している。観光振興の視点から「地域ブログ」のできることはたくさんある
と思う。是非、地域ブログでDCを、そして地元の観光を盛り上げて「地域ブログ」の可能性を
広げて欲しい
。 

■追記(3/20)
 20日の産経新聞によると、三重県野呂昭彦知事は20日の定例記者会見で、キャッチフレーズの
「うまし国」がかぶった点について、近く東京事務所を通し宮城県に抗議する方針を明らかにした。
 野呂知事は「商標登録の申請もしている。三重県で使っていることも議論になりながらこういう
ことになって不愉快」
不快感をあらわにした
 一方、宮城県観光課「『うまし』という表現は一般的。自然の恵み伊達文化を伝えるための8
文字で1つのキャッチフレーズとしてとらえている」
としている。宮城県側も商標登録を申請中という。

■追記(3/27)
 27日の東京新聞によると、三重県東京事務所の戸神範雄所長は26日、同じ都道府県会館(東京都
千代田区)にある宮城県東京事務所に今野純一所長を訪ね、「誠に遺憾である」との野呂昭彦知事の
意向を村井嘉浩宮城県知事に伝えるよう文書で申し入れた。
 今野所長は「さっそく、知事に伝えたい。こういう事態になって戸惑っている」と応じたが、
「あくまでも『美味し国 伊達な旅』というひとまとまりのキャッチフレーズとして使いたい」と述べ、
撤回する考えのないことを強調した
 戸神所長は、伊勢志摩地方を「美し国」と呼んだ日本書紀の記述などを説明した資料も提出。
村井知事が12日の会見で述べた「通常は、関東の人も(「うまし国」と聞いて三重県を)そんなに
イメージされない」
との発言は「配慮に欠ける」などと抗議
 今野所長は面会後、記者団に「(三重県と)ことを荒立てて張り合おうということではない。観光は
お互いに競い合って振興させていこうということだから、お互いに協力できる分野は多いのでは」

と語った。

■追記(4/11)
 11日の伊勢新聞によると、三重県の野呂昭彦知事は10日の記者会見で、宮城県の村井嘉浩知事から
謝罪の電話があったことを明かした。村井知事は「ご迷惑をお掛けした」と話したといい、野呂知事は
「真摯に受け止め、大人の対応をしたい」和解する意向を示した
 三重と宮城の「うまし国論争」に終結宣言が打たれた
 野呂知事によると、村井知事本人から10日昼ごろ、電話があった。「ご迷惑をお掛けした。配慮が
足りなかった」
などと謝罪。08年10月~12月に展開する「仙台・宮城DC」については「取り下げるのは
かえって問題が大きくなるので難しい」
として理解を求めた上で、キャンペーンを終えた翌09年以降は
「三重県の意向に配慮しながら必要に応じて相談したい」と述べた。
 その上で「これを機に両県の連携を深めたい」とも述べ、宮城県の東京アンテナショップ
「コ・コ・みやぎ」(池袋)で三重県の観光ポスター掲示や物産を取り扱うことなどを提案したという。
 野呂知事は「(村井)知事が直接おわびの言葉を言われたので、真摯に受け止め大人の対応を
したい」
と受け入れ、「今後は十分理解し合える中で、連携を深められればいい」と前向きな考えを
示した。「『美し国』は由緒ある重い言葉。県民はとても誇りに思っている」などとの思いも伝えたと
いう。  

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『ポテトチップス 各務原キムチ味』。

2007年03月15日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 カルビーは、ポテトチップスでは初の地域ブランド名を冠した商品
『ポテトチップス 各務原キムチ味』を今月19日より販売する。
 カルビー中部カンパニーが「都市おこし」商品の1つにしようと、06年
7月より、企画・開発・製造まで一貫して取り組み、『ザックリとした
食感で、まろやかで辛すぎないキムチ味に仕上げ、「各務原
キムチ」の味を再現』
(プレスリリースより)した

 岐阜県南部の各務原市は、岐阜市や名古屋市のベッドタウンとして
発展を遂げ、県内第1位の工業出荷高と誇る。03年、『冬のソナタ』のロケ地で有名になった韓国・春川
(チュンチョン)市との姉妹都市提携を機に、新たな市の特産品を考えていた各務原商工会議所
キムチに目をつけた
 05年1月、産官学共同で「キムチ日本一の都市研究会事務局」を発足。都市おこしプロジェクトと
して、「各務原キムチ」を開発。定義を、全国でも珍しい二期作で栽培する、鮮やかな赤色の地元特産
「各務原ニンジン」と、春川市特産の「松の実」が入っていることとし、認定店は現在、キムチ入り料理を開発した飲食店、キムチ製造店、販売店など61店舗ある。
 また、「愛Bリーグ」(「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」)にも加盟が認められ、6月に
富士宮市で開催される『B-1グランプリ』に各務原キムチを出品し、全国への知名度アップを図る

 自身の母校がある各務原の『各務原キムチ』特産品戦略には、とても興味がそそられた。

■各務原市 地図はこちら  

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「流山おおたかの森S・C」、「アトリアン」。

2007年03月12日/ 女流書道家・矢部澄翔さん

 11日の『FNNスーパーニュースWEEKEND』(17:30~
18:00)に、武田双龍氏とともに『若手書道家』として取り上げ
られた、女流書道家矢部澄翔さん。
 彼女がチーフデザイナーを務め、本日グランドオープンした
「流山おおたかの森S・C」3Fのデザインオーダーギフト店
『アトリアン』(写真下)。お店のロゴも彼女の作。
 「流山おおたかの森S・C」は、つくばエキスプレス東武野田線
「流山おおたかの森駅」からすぐ。
 日本初上陸の「A|X アルマーニ エクスチェンジ」
新サーフカジュアル「ビーチワークス」など全135店舗が入った、
大型商業施設。近隣の方は是非お立ち寄りを!
■アトリアン http://www.atelian.jp/

  

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関西の軽井沢を目指す、曽爾村。

2007年03月10日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 奈良県北東部の人口約2200人の小さな村・曽爾村(そにむら)。地図はこちら

 この曽爾村が、2月、農村漁村の共生・対流交流などを表彰する「第4回オーライ!ニッポン大賞」
(農水省・都市農山漁村交流活性化機構)と、3月、観光振興を推進、地域の個性あふれる観光地づくり
の活動を表彰する「第14回優秀観光地づくり賞」(日本観光協会)のW受賞を果たした

 曽爾村は、大蛇伝説のお亀池やススキの名所・曽爾高原があり、年間約45万人の観光客が
訪れるが、冬場の観光客の集客と、地域への経済効果の波及が課題
とされてきた。
 1999年、「曽爾高原ファームガーデン」をオープン。地ビール
「曽爾高原ビール」
の製造、高原野菜の生産販売など、地産地消による
地元素材を活用することで、新しい住民活動による雇用を創出
運営する曽爾観光振興公社は黒字経営を続けている。
 03年オープンした、ドイツ流滞在型市民農園「クラインガルテン
曽爾」
は、オープン当時から入園希望者が殺到。週末だけでなく、ほぼ1年を通して野菜づくりを楽しんでいる人も多い。
 04年、曽爾高原温泉「お亀の湯」をオープンし、冬季の観光客の確保を可能にした。
 その他、曽爾高原の伝説が残るお亀池の周囲を、地元の杉材を使った灯籠300本で灯す「曽爾高原
山灯り」
などイベント開催を通じて地域の魅力をアップ。都市住民との交流の広がりなどが高く
評価された

 ちなみに、ホラー漫画の第一人者・楳図かずお氏は幼少期を曽爾で過ごし、「お亀池」などの土地の
昔話をたくさん聞いたことが、作品の原点と語っている。

 先頃の都内旅行会社向けの近畿6府県観光情報交換会で、奈良県担当者は、国の天然記念物の
屏風岩を背景に古木のヤマザクラが咲き乱れる「屏風岩公苑」のある曽爾村をPRした。
 曽爾は奈良のはずれにあるが、名古屋・大阪・京都からも適度なドライブ圏内にあり、気軽に
訪れることができる。しかし、こういう優良な隠れた(?)「観光コンテンツ」が旅行会社にほとんど触手されていないのは、企画担当者の「アンテナの低さ」なのか、「市場がない」とでも思っているのか
 今朝の日経には、とある旅行会社の『日本一の名旅館「○○○」に泊まる~の旅』の全面広告。
 これもこれで悪くはないと思うが、旅行会社の企画コンテンツは、どこもかしこも同じような内容。
 まだ十分知られていない地域に顧客を振り向かせ、市場を広げていくことが、企画担当の
醍醐味
じゃない?って気がするが・・・
 地域観光振興のニュースから、旅行会社が蚊帳の外に置かれていることは少なくない。   

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濱田さん一家の「dreamioのある生活」。

2007年03月08日/ ◎ブログマーケティングコンシェルジュ

 7日の日経MJ『販促の方程式』「ユーザーがCM出演」の記事。

 映画館が1つしかない淡路島に暮らす濱田泰美さんは、自然に
恵まれ食べ物がおいしいこの島で、唯一の不満は映画など文化に
触れる機会が限られたことだ。ご主人が出不精で、結婚して20年
の間で映画館に連れて行ってくれたのは1回だけだった。「1つ
しかない映画館」
「出不精の主人」という2大課題を克服した
のが、エプソンのホームプロジェクター「dreamio」
 実際に映写された映像を見る機会があり、映像の鮮明さと高音質が気に入り、クリスマスプレゼントとして購入した。その後濱田さん一家では屋内はもとより、ニューシネマパラダイスよろしく、屋外シアターまで
楽しむようになった。あまりに楽しいので、泰美さんはブログでこの商品の良さを紹介していた
それを偶然エプソンの社員が見つけ、実際のユーザーが登場して商品を紹介するテレビと
雑誌の広告が誕生する

 その後も濱田さん一家は小学校や公民館、フリーマーケットなどで自主的に上映会を催している。
商品を本当に気に入ってくれた時、顧客はメーカーから依頼されなくても友人や知人に推奨して
くれる。企業にとって、顧客が最強のサポータになることを教えてくれる好例だ。

(ブレインゲイト 酒井光雄)

 このエピソードは、エプソンの「dreamio FAN SITE」にも掲載されている。
 
 ビルコムが行った今年2月の調査で、企業がブロガーに宣伝のためお金を渡す行為について
55%「賛成」44%「反対」と答えた。
 「企業のために書いた記事の報酬を受け取るのは当然」とする賛成意見を全否定するつもりは
ない
が、企業からお金をもらって書いたブログの内容について「たとえ友人や知人のブログで
あっても信用しない」
という答えが63%と過半数を占めるなど、情報の受け手視点に立てば、反対
意見の大半を占めた「お金をもらってブログを書いたのか、本当に書き手が良いと思ったのか
分からず読者の混乱を招く」、「ブログ記事の信頼性を落とすことになる」、「企業が個人の情報を
コントロールすべきではない」
というところが正しいのであり、企業はせこいことを考えず、真摯にCGM
と付き合わねばならない
のだ。そういった意味で、濱田さん一家とエプソンの今回の「販促」は、
企業にとって理想的なCGMマーケティング
だと思う。  

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余部鉄橋、「一部保存」提言。

2007年03月07日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 6日の日本海新聞神戸新聞『余部鉄橋「一部保存を」 検討会が提言 観光に活用』の記事。

 今月中にもコンクリート橋への架け替え工事が始まるJR山陰線の余部
鉄橋
(兵庫県香美町)について、架け替え後の取り扱いを検討する「余部
鉄橋利活用検討会」(座長・川﨑雅史京大大学院助教授)が5日、香美町で
第5回会合を開き、「鉄橋の一部を残すことが望ましい」とする提言を
まとめた
95年の歴史を持つ鉄橋を観光などに生かすのが狙いで、
併せて鉄橋記念館の整備も提案した。13日に井戸敏三県知事に
報告書を提出する。
 提言は過去4回の検討委員会で、委員から出た意見を集約。基本方針と
して、①地域住民への安全性確保 ②鉄橋の記録保存、情報発信、
交流拠点の施設整備 ③住民主体の地域振興 ④近代土木遺産として文化財登録を目指すこと

を盛り込んだ。
 香美町・藤原久嗣町長は、「この提言なら住民の安全は確保できる」と評価し、「地元住民は
誰よりも鉄橋を愛している。鉄橋を生かし、余部地区や町の発展の起爆剤に」
と。
 香住町観光協会・関清徳会長は、「観光業で明るい話題を示せる提言だ。保存した橋脚に
展望台を造るなど、積極的に活用したい」
と意気込みを見せた。 
 座長の川崎雅史助教授は、提言について「新しい橋と関連施設、一部保存する橋脚を含めた
全体で、地域に新しい風景を作り出すことを目指している」
と話す。
 検討委員の1人、兵庫県県土整備部・原口和夫部長は「JR余部駅に接続する西側の橋脚3本を
残したいという地元の意見を尊重したい」
との考えを示した。
 県は今後、JRや地元住民の意見を踏まえ、提言の内容を具体化する基本計画を来年度中にまとめる
予定、という内容。

 余部鉄橋は、JR山陰本線の鎧駅余部駅間に1912(明治45)年3月開通した鉄橋。長さ約310m、高さ約41m。鉄橋の下を国道178号線が走る。鉄骨をやぐら状に組んだ橋脚で支える、日本最大規模の「トレッスル橋」。06年、毎日新聞「ヘリテージング100選」に選ばれるなど、近代歴史遺産として高く評価されているほか、鉄道ファンのみならず、人気の観光スポットになっている。86年12月、
鉄橋を走行中の回送列車が突風で転落。下の工場の従業員と列車車掌の計6人が死亡する事故が
発生。事故後、強風時の通行規制が強化され、強風による運休や遅れなどダイヤの乱れが増えたこと
から、01年、JR西日本がコンクリート製の新橋設置方針を打ち出し、今年3月の着工、10年の工事
完了を予定している。
 観光客からは現在の鉄橋がなくなる事を惜しむ声が後を絶たず、ここ最近、工事前の鉄橋を
一目見ようと、多くの観光客が訪れているが、私有地への無断立ち入りなどのマナー事情が問題視
され
、地域住民の鉄橋を観光資源として保存することについての否定的な見解、旧鉄橋そのものの
撤去を求める声が少なくなかった中での今回の「一部保存」提言となった。
 観光客のマナーの悪さは、世界遺産・白川郷などでも問題視されている。
 観光振興の裏側として常につきまとう現実ではあるが、JTの「あなたが気づけばマナーは
変わる」し、観光客を受け入れる「地域も変わる」日本であって欲しい


■余部鉄橋 地図はこちら  

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駅名改称で観光振興!?

2007年03月06日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ

 5日の京都新聞に、『雄琴⇒おごと温泉 西大津⇒大津京 駅改名へ
観光振興なるか』
の記事。

 大津市(滋賀県)の一般会計当初予算案に、西大津駅地図は
こちら
)と雄琴駅地図はこちら)をそれぞれ「大津京駅」、「おごと
温泉駅」
に改称するための費用1億円が盛り込まれた。
 市やJRに働きかけていた両駅の周辺住民は「改名を機に観光のPRに
つながれば」
と期待を込めている。
 西大津駅周辺に天智天皇が開いた都、「大津京」があったといわれて
いる。改称によって「大津京」をアピールして観光振興につなげようと、
周辺住民や歴史家、文化人などが2000年に「JR西大津駅を『大津京駅』に改名する会」を結成し、
約3万8千人分の署名を集めて市に改称を働きかけた。
 画家で同会の鈴木靖将事務局長は「待ちに待った動きにうれしく思う。古都にふさわしい街並みが
開発で失われていく中、改名によって古代の薫り高いまちづくりが期待できる」
と歓迎する。

 また、雄琴は約1200年前に伝教大師最澄が開いたといわれ、湖国随一の規模と歴史があるが、
全国的に「風俗店街」、「歓楽温泉」のイメージが強く、雄琴温泉観光協会温泉地としての雄琴の
イメージを前面に押し出すには改名が必要
と、地元住民との協力で3年前に約3万2千人の署名を
集めた。「おごと」と平仮名表記にしたのは風俗店街のイメージをぬぐい去る願いの表れだ。
 同協会の針谷了会長は「新たな泉源が3月に稼働予定でうれしいニュースが続く。われわれも
努力して客に喜ばれ、地域経済に貢献する温泉にしたい」
と意気込む。
 しかし駅名の変更には多額の費用がかかる。改名対象となる駅の看板はもちろんのこと、周辺の駅の
案内板、時刻表、全国の駅の乗車券発券システムなどを変更しなければならず、平均して約2億円
かかるとされる。
 一昨年9月の定例市議会で目片信市長は「来年には新しく大津京駅とおごと温泉駅が誕生する
予定」
と答弁し、市は琵琶湖環状線の開業にあわせて湖北地域の3駅との同時改名を目指したが、
財政難を理由に3駅の改名が断念されたため、昨年度予算に計上できなかった経緯もある。
 また、「大津京」関連の遺跡の大半がある滋賀学区で観光マップを作製するなど歴史文化を地域に
伝える、住民グループ「いいね滋賀」の奥村和治代表は「税金を投入して名前だけ変えても、大津京
は観光地として十分に整備されていない。絵に描いたもちにならないか心配」
懐疑的だ
 市交通・広域事業調整課「予算が可決され次第JR西日本と協議し、JR東海道線に建設中の島本駅(仮称、大阪府島本町)が開業する来年3月の実現を目指したい」と話している、という内容。

 最近の駅名改称の動きでは、05年3月、「城崎」から「城崎温泉」改称した旧城崎町は、豊岡市との合併に伴い、自治体名から「城崎」が消える危機感を抱き、城崎ブランドを守るため地元議会などの要請により、改名経費を町が全額負担したが、06年3月、「西鹿児島」から「鹿児島中央」に改称した
鹿児島市の場合、改名の1年4ヶ月前に駅名改称募金運動を開始し、総額約1億1300万円を集め、
JR九州へ駅名改称経費6600万円を支出。つまり、改称経費を全額地元企業・団体・個人が負担
した
。今回の2駅の場合前者を選択した訳だが、昨年度予算計上できなかったことを考慮すると、駅名
改称が地域住民の総意だとすれば、何も全てを行政(つまり税金)で負担することだけが方法では
ない
、ということだと思う。
 「城崎」から「城崎温泉」の改称を考慮すれば、駅名に「温泉」をつけることは観光振興の点から、
いいこと
、かと。おごと温泉は、歓楽温泉のイメージ払拭を目指し、01~05年にかけて複数の旅館が
旅館名を変更、趣向を凝らした露天風呂を増やすなどの設備投資、地域ブランドの商標登録、
環境ISOの取得
などが功を奏し、昨年度、集計開始後初めて、全ての月が前年を上回る、前年比
10%増の43万人
が訪れている。ただ、昨年10月に取得した地域ブランドは、漢字表記の「雄琴
温泉」
。それで駅名を「おごと温泉」の平仮名表記に改称する、という今回の動き。商標と駅名を
異なるブランドにする理由が、よく分からない

 また「大津京」も、667年、中大兄皇子が大津に遷都したことで知られているが、僅か5年後に飛鳥に
移され、非常に認知度の低い都名であること
、また『日本書記』には「近江京」と表記され、「大津京」
という言葉自体が疑問
という意見もあり、駅名改称が観光振興の役割を果たすか、かなり未知数
 まあ、せっかく(?)税金1億円を投入するので、地域住民の思惑通り、駅名改称で観光振興が
果たせれば良いが・・・
。  

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新しい観光コンテンツ、「ヘリテージング」。

2007年03月04日/ 旅行トレンド

 先日、『日本全国近代歴史遺産を歩く』(講談社+α新書)の著者で、
「ヘリテージング研究所」阿曽村孝雄所長とお会いした。
 阿曽村氏は、大手広告代理店に勤務しコピーライター、CMディレクター
として活躍。その後、ビジネス市場開発部・スーパーバイザー在任中に、
日本の近代歴史遺産を観光資源とする新・観光レジャー市場の開発
研究を行い、04年、定年退職後、「ヘリテージング研究所」を設立。
各地の近代歴史遺産の資料収集、分析などを通じ、「ヘリテージング」の
普及を行っている。
 阿曽村氏が考案した「ヘリテージング」とは、明治・大正・昭和戦前の
約70年間につくられた日本の「近代遺産(ヘリテージ)」を観光の
対象として楽しむ新しい観光レジャー
。1974年無人島になった
軍艦島(長崎市)、横浜赤レンガ倉庫神戸旧居留地など全国的に著名なものから、銭湯や
洋式住宅まで、「なつかしい」「めずらしい」「うつくしい」近代遺産すべてが対象。
 老朽化した建造物の維持・保存に、所有者の財政的負担が大きいなどの課題はあるが、
ヘリテージングが気軽にレトロな気分に浸れ、癒やしを求める現代人に受けているようだという
新聞記事(2/7 神戸新聞など)や、創刊135年記念事業で毎日新聞が昨年、全国から募集した
「ヘリテージング100選」を展開し、徐々にそのマーケットが広がりを見せている
また町おこしの一環で、ヘリテージングを利用する地域の取り組みもある。
「炭鉱や鉱山を観光資源に いわきでヘリテージツーリズム協発足へ」(1/7 福島民報)

 今までは、「産業観光」とか「近代化遺産」とかの言葉で括られていたのが、「ヘリテージング」と
いう覚えやすく、使いやすい言葉で、今後どうマーケットが拡がっていくか、注目したい新しい観光
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