コンシェルジュ『Ｊ』のマーケティングブログ

　６日『NIKKEIプラス１』に「退職記念におすすめの宿」が載っている。以下抜粋。

　最も高い評価を得たのは、西日本で１位となった湯布院温泉（大分県）「由布院 玉の湯」地図はこちら。人気が高い離れ形式の宿で、
流行に敏感とされる団塊世代の志向をくんだ格好だ。プライバシーも
保たれ「居心地がいい」（カラット「自遊人」岩佐十良編集長）。
　「都会から来た人にゆったりと過ごしてもらおうという配慮が
随所に感じられ、長年の会社勤めの疲れも癒やされるはず」
（旅行ライター＆エディター・三堀裕雄）。
　「旅館であってホテルの快適さを備えている」（観光経済新聞社・積田朋子常務）のもおすすめの
点のようだ。ベッドを備えた客室やバーがあるほか、各部屋の戸外は、テラスが設けられている。
敷地内は雑木林で「野の花が安らぎを与えてくれる」（JTBパブリッシング・大口裕美宿泊情報編集部
編集長）とも。
　西日本の２位、城崎温泉（兵庫県）「西村屋本館」も多くの選者が推す。純和風の老舗で「温泉、料理、サービスすべてがワンランク上」
（日本旅行赤い風船事業部・大島浩子マネージャー）という。特に檜の
大浴場と露天風呂からなる「吉の湯」は「木の香りが漂い落ち着ける」
（旅行新聞社・石井貞徳社長）。
　今回、上位に入ったうち大半は小規模旅館だが、西日本の３位は、２００室を越す和倉温泉（石川県）
「加賀屋」だった。大浴場から七尾湾の景色を楽しめる。館内には加賀友禅や輪島塗など伝統工芸品を
飾り豪華な雰囲気だ。「心に残るサービスが人気」（大口氏）との声も多い。
　一方、接戦となった東日本は阿寒湖温泉（北海道）「あかん鶴雅別荘 鄙の座」が１位。全室が露天風呂付きで「温泉ざんまいが楽しめる
点が退職記念の慰労にもいい」（近畿日本ツーリスト・鷲見哲男
国内旅行部課長）という。「客室ごとにすべて異なる部屋のしつらえを
楽しめる」（石井氏）という意見もあがった。
　「心の故郷」を目指す鄙の座では、食事はできるだけ個室形式の料理茶屋で提供するなどして従業員が極力客室に入らないように配慮している。
　続く東日本の２位は、竹林にたたずむ純和風の修善寺温泉（静岡県）「竹庭 柳生の庄」。「静寂な自然で味わう懐石は絶品」（ツーリズム・マーケティング研究所・西山恒夫代表取締役）という料理は、「柳生風」と称する定番メニューも人気が高い。例えば、火で熱した石の上で、
牛肉やエビ、野菜などを焼く「温石（じゃく）焼き」などがある。
　東日本で３位になったのは草津温泉（群馬県）「つつじ亭」。自然林を生かし、５月中旬～６月上旬は
山つつじも美しい。
　調査では今風の工夫を凝らす宿が高い評価を得た。食事に注目すると、東日本４位の扉温泉
（長野県）「明神館」は自家製の無農薬野菜を使い、懐石料理・モダン和食。フレンチから選べる。
西日本５位の「由布院温泉 亀の井別荘」も「農家と契約し、放し飼いにしてもらった地鶏など
こだわった食材を使用」（鷲見氏）といった具合。細やかな宿側の気遣いも、退職記念に彩りを
添えそうだ。