「鳥取砂丘イリュージョン」、存続に暗雲。
2007年03月03日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ
1日の日本海新聞に、「鳥取砂丘イリュージョン」の存続が危ぶまれている状況が掲載されている。
年末年始、広大な鳥取砂丘(
地図はこちら)の夜を
20万球のイルミネーションがロマンチックに演出する
「鳥取砂丘イリュージョン」は、06年度で4回目を迎え、民間で
組織するイリュージョン実行委員会が、パンフレットを例年の
1ヶ月ほど前倒しで制作。鳥取県砂丘室など県や市の担当者が、
県外の旅行会社を回り、クラブツーリズムやJTB中部が初めて
組んだ中京圏からのバスツアーに人気が集まるなど、過去最高の8万3千人を集客。
交通渋滞などの課題を残したが、官民共同の新しい鳥取砂丘の「風物詩」に成長した、
という記事が過去にも報じられた。
ところが、である。
2003年、この企画を鳥取砂丘新発見伝実行委員会に提案し、企画運営を担ってきた仕掛け人、
イリュージョン実行委員会委員長・米沢至明氏(69)が、「疲れてしまった」と手を離すことを
決意したという。
初回の大反響で2年目以降、イリュージョンの規模は急激に拡大。今回、鳥取砂丘新発見伝実行
委員会の年間イベント予算の1/3の1000万円が当企画に当てられたが、「予算の最低15%を
提案者で自己負担」という規定を設けており、約150万円の負担がボランティアに課せられた。
結果、米沢氏らは連日、寄付やスポンサー集めに奔走する羽目となる。
「イリュージョンを喜ぶ人たちの顔を楽しみにやってきたが、途中から義務感に変わった」と、
米沢氏。
イベントの広がりに応じた体制づくりが不足していたことは認めるも、「民間の力による観光
振興が新発見伝の趣旨」と説明する鳥取砂丘新発見伝実行委員会。
そして、イリュージョンの存続が危ぶまれていることについて、「終わると聞いてほっとした部分も
ある。年末年始はゆっくりしたい」と本音を漏らす、砂丘周辺の観光関係者。
米沢氏は、「地域を活性化する基盤は作ったが、誰もそれを生かそうとしない。やめたくなった
真の理由は、そこなんです」と、ため息。
イリュージョンの存続を希望する鳥取市観光コンベンション推進課・木村和久課長は、「確実に
効果が上がり、地域が潤うイベント」、「鳥取市の観光は変わらなくてはいけない。もっと民との
協力が必要」と。
米沢氏が「利益を得る人たちが企画・運営すべき」と主張するが、恩恵を受けたはずの観光
関係者は手を挙げず、ある業者は「行政が中心になって盛り上げてほしい。民間は金も労力も
かけられない」と消極的な姿勢を示す始末だという。
こんな状況下で、69の年齢で、老骨と言わないまでも鞭打って、スポンサー集めに奔走させられ、
8万3千人も集めながら、確実に利益を受けたはずの地元の業者に感謝されない、名プロデューサー・
米沢氏が「疲れてしまった」と言うのは至極自然な感情である。
「働きアリの20%が実は働いていない」という有名な話があるが、その20%のアリが地元の
観光業者だと仮にすれば、観光振興をマジメに考えた立場から見れば、これ程アホらしい話は
ない。
尤も、過去に「夏も開催してはどうか」という議論があがったり、ただ見てそのまま帰ってしまう
人が多く、今後観光客にどう滞在してもらい、お金を使ってもらうかが課題になるなど、地元の
観光業者にもテンションが上がらない言い分があるのかもしれないが、Uターンしたばかりの米沢氏が
提案した地元の観光振興に対する思いを、そもそも「誰が、何のために」続けていくのか、本当に
地元に必要なのか、仮に必要ならば「誰かがやってくれるだろう」という甘えの気持ちで観光振興が
成功するのか、官民一体になって真剣に考えるべきである。
年末年始、広大な鳥取砂丘(20万球のイルミネーションがロマンチックに演出する
「鳥取砂丘イリュージョン」は、06年度で4回目を迎え、民間で
組織するイリュージョン実行委員会が、パンフレットを例年の
1ヶ月ほど前倒しで制作。鳥取県砂丘室など県や市の担当者が、
県外の旅行会社を回り、クラブツーリズムやJTB中部が初めて
組んだ中京圏からのバスツアーに人気が集まるなど、過去最高の8万3千人を集客。
交通渋滞などの課題を残したが、官民共同の新しい鳥取砂丘の「風物詩」に成長した、
という記事が過去にも報じられた。
ところが、である。
2003年、この企画を鳥取砂丘新発見伝実行委員会に提案し、企画運営を担ってきた仕掛け人、
イリュージョン実行委員会委員長・米沢至明氏(69)が、「疲れてしまった」と手を離すことを
決意したという。
初回の大反響で2年目以降、イリュージョンの規模は急激に拡大。今回、鳥取砂丘新発見伝実行
委員会の年間イベント予算の1/3の1000万円が当企画に当てられたが、「予算の最低15%を
提案者で自己負担」という規定を設けており、約150万円の負担がボランティアに課せられた。
結果、米沢氏らは連日、寄付やスポンサー集めに奔走する羽目となる。
「イリュージョンを喜ぶ人たちの顔を楽しみにやってきたが、途中から義務感に変わった」と、
米沢氏。
イベントの広がりに応じた体制づくりが不足していたことは認めるも、「民間の力による観光
振興が新発見伝の趣旨」と説明する鳥取砂丘新発見伝実行委員会。
そして、イリュージョンの存続が危ぶまれていることについて、「終わると聞いてほっとした部分も
ある。年末年始はゆっくりしたい」と本音を漏らす、砂丘周辺の観光関係者。
米沢氏は、「地域を活性化する基盤は作ったが、誰もそれを生かそうとしない。やめたくなった
真の理由は、そこなんです」と、ため息。
イリュージョンの存続を希望する鳥取市観光コンベンション推進課・木村和久課長は、「確実に
効果が上がり、地域が潤うイベント」、「鳥取市の観光は変わらなくてはいけない。もっと民との
協力が必要」と。
米沢氏が「利益を得る人たちが企画・運営すべき」と主張するが、恩恵を受けたはずの観光
関係者は手を挙げず、ある業者は「行政が中心になって盛り上げてほしい。民間は金も労力も
かけられない」と消極的な姿勢を示す始末だという。
こんな状況下で、69の年齢で、老骨と言わないまでも鞭打って、スポンサー集めに奔走させられ、
8万3千人も集めながら、確実に利益を受けたはずの地元の業者に感謝されない、名プロデューサー・
米沢氏が「疲れてしまった」と言うのは至極自然な感情である。
「働きアリの20%が実は働いていない」という有名な話があるが、その20%のアリが地元の
観光業者だと仮にすれば、観光振興をマジメに考えた立場から見れば、これ程アホらしい話は
ない。
尤も、過去に「夏も開催してはどうか」という議論があがったり、ただ見てそのまま帰ってしまう
人が多く、今後観光客にどう滞在してもらい、お金を使ってもらうかが課題になるなど、地元の
観光業者にもテンションが上がらない言い分があるのかもしれないが、Uターンしたばかりの米沢氏が
提案した地元の観光振興に対する思いを、そもそも「誰が、何のために」続けていくのか、本当に
地元に必要なのか、仮に必要ならば「誰かがやってくれるだろう」という甘えの気持ちで観光振興が
成功するのか、官民一体になって真剣に考えるべきである。
Posted by コンシェルジュ『J』 at 14:40│Comments(4)
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも、とっても役に立つ情報を提供頂き、ありがとうございます。
単に集客を図るだけでなく、その先にあるゴールを設定し、そのゴールに向かってもらう道筋をストーリーをプロデュースなければならない事の重大さを
改めて感じ取ることができました。
今後ともよろしくお願いします。
いつも、とっても役に立つ情報を提供頂き、ありがとうございます。
単に集客を図るだけでなく、その先にあるゴールを設定し、そのゴールに向かってもらう道筋をストーリーをプロデュースなければならない事の重大さを
改めて感じ取ることができました。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by ずくだせマン1号 at 2007年03月03日 21:05
ずくだせマン1号さん、コメントありがとうございました。
松本の口コミグルメサイト『ZukuD@Se.信州』というサイトを知っているのですが、そちらの関係者さんですか?
間違いだったら申し訳ないのですが、もしそうだとすれば、このブログは、複数の信州の地域ポータル運営者さんからコメントを頂いたり、見ていただいたりで、長野県の方には不思議と縁を感じます。
今後とも、こちらこそどうぞよろしくお願いします。
松本の口コミグルメサイト『ZukuD@Se.信州』というサイトを知っているのですが、そちらの関係者さんですか?
間違いだったら申し訳ないのですが、もしそうだとすれば、このブログは、複数の信州の地域ポータル運営者さんからコメントを頂いたり、見ていただいたりで、長野県の方には不思議と縁を感じます。
今後とも、こちらこそどうぞよろしくお願いします。
Posted by コンシェルジュ『J』 at 2007年03月03日 22:02
お恥ずかしながら、『ZukuD@Se.信州』を運営している者です。
内容がまだまだで、他にはない独自のサイトですと胸を張って言える
サイトになるまでは、Jさんに正体を明かさないようにしようと思って
いたところなんですよ~。
今の状態では、単にお店を紹介している特徴のないサイトになっており
ますので・・・
今、試行錯誤中です。
Jさんの影響を多大に受けており、これからも楽しみに拝見させて頂きたいと思っております。
内容がまだまだで、他にはない独自のサイトですと胸を張って言える
サイトになるまでは、Jさんに正体を明かさないようにしようと思って
いたところなんですよ~。
今の状態では、単にお店を紹介している特徴のないサイトになっており
ますので・・・
今、試行錯誤中です。
Jさんの影響を多大に受けており、これからも楽しみに拝見させて頂きたいと思っております。
Posted by ずくだせマン1号 at 2007年03月04日 04:02
先日は、12月31日発「ライトアップ砂の美術館」の当ブログへのTB有難うございました。
鳥取砂丘イリュージョンは、昨年初めて訪れました。山陰一のイルミネーションで実際に見れば、TV等での紹介より、当然感動が大きく伝わりました。
何処の観光地も一緒だと思われますが、様々なイベントが其処のご当地経済にどれ程貢献するのか?費用対効果は?等々考えれば難しいですね。でも、何もしなく誰かが救助してくれるのを待っていたり、地方が疲弊するのを待ってもいられません。同感です。
また、鋭い視点からのブログ楽しみに訪問させて貰います。
鳥取砂丘イリュージョンは、昨年初めて訪れました。山陰一のイルミネーションで実際に見れば、TV等での紹介より、当然感動が大きく伝わりました。
何処の観光地も一緒だと思われますが、様々なイベントが其処のご当地経済にどれ程貢献するのか?費用対効果は?等々考えれば難しいですね。でも、何もしなく誰かが救助してくれるのを待っていたり、地方が疲弊するのを待ってもいられません。同感です。
また、鋭い視点からのブログ楽しみに訪問させて貰います。
Posted by 勝手気ままなFP独り言 at 2007年03月21日 12:10
















































