GW「間際予約」の集客策。
18日の
日経MJに
「GW間際客逃がさない」の記事。
都内シティホテルでは、ビジネス利用客が多い
「ロイヤルパークホテル」(日本橋)では、GWの谷間の
平日の稼働率が苦戦気味で昨年はシングル1室13,000円程度と正規の約半額まで下げた部屋も
あったが、稼働率は50%程度のとどまった。
今年はGW中のプランを昨年の3倍強の約15種類に拡充し、5月1日、2日の平日については3週間前
から
「間際プラン」も発売し、
客室稼働率80%を目指す。
間際客を取り込むために、
かつては予約サイト上で激しい値下げ競争が繰り広げられた。
しかし、現在は
価格競争よりも個性的なプランで、収益改善を目指す流れに変わってきた。
「ホテルニューオータニ東京」(紀尾井町)は今年、
「ガーデンレストランもみじ亭」での
『今夜は
パパがシェフ ファミリー鉄板焼コースディナー』を投入した。料金は大人¥10,500(税込・サ別)。
ユニークな商品で宿泊客のレストラン利用を促し
客単価を上げる狙い。
「ホテル日航東京」(お台場)や
「グランドハイアット東京」(六本木)なども家族向けプランを相次いで投入している。
レジャー利用の多い
「ウェスティンホテル東京」(恵比寿)は、稼働率が上がるGWで
いかに高単価で
予約を取るかに腐心する。
「間際客ほど高くても予約する。事前に割安なプランを投入し過ぎない
ようにバランスを取るのが難しい」と客室担当は話す。
「間際予約客はますます増える」とホテル各社は口をそろえる。ネット予約は直線キャンセルも多く、
気まぐれな消費者との神経戦は最後の山を迎える。
間際予約が定着した国内旅行で、今年は例年人気の北海道や沖縄、京都を押さえ、
箱根が40~60代
を中心に
人気が急上昇している。
「ザ・プリンス箱根」(元箱根/左写真)のGW期間中の予約状況
は
前年比27%増(4月2日時点)。低価格旅館8施設を運営する
「箱根一の湯グループ」は例年より2週間以上早い2月末に5月の
3連休の予約が埋まった。昨年12月の
「ハイアットリージェンシー
箱根リゾート&スパ」(強羅)など箱根エリアでは10軒以上の
ホテルや旅館、テーマパークなどの大規模改修や開業が続いた。
「小田急山のホテル」(芦ノ湖)など
3ホテルを運営する国際観光は
「ハイアットなどの効果が波及した」とにんまり。
景気回復を受け、GWの旅費は高くなる見通し。JTBの予想では国内は
前年比0.3%増の39,100円という。
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