「イントラブログ」の活用②

2006年11月17日/ ◎ブログマーケティングコンシェルジュ

 企業内向けブログに定評があるドリコム。ドリコム取締役・安藤正樹氏が「ソフトバンク ビジネス+IT」
で、社内活用(「イントラブログ」)をブログのビジネス利用について記している。(一部略)
「イントラブログ」の活用①こちら

■パターンA
【課題】
 「A社」では、日報やナレッジマネジメント(個人の知識や情報を組織全体で共有し、有効活用することで
業績の向上を目指す経営手法)、ファイル共有、アイデア募集などに取り組もうとしていた。ただ、用途別に
個別のツールを購入する予算はなく、メールやメーリングリストで情報共有するという運用を続けていた。
その結果、1日に流通するメールの量が多くなり、「どれが重要なメールかわからない」「メールを
受信した人しか情報共有できない」
ことなどが問題となり、何らかの対策が必要となった。
【業務改善】
 さまざまな用途で使えるとして、ブログを導入することを決定。社員ひとりひとりにもブログを持たせ、
より多くのメンバーで共有すべき情報はメールで送らずにブログに掲載・蓄積していくようにした
それにより、メールの流通量が減ってメールには必要な情報だけが流れるようになると同時に、コストを
かけずに日報やナレッジマネジメント、ファイル共有、アイデア募集などの目的を達成できる
ようになった。


■パターン②
【課題】
 「D社」では、内定者の入社率を高くするために、内定者と人事担当者、あるいは内定者同士の
コミュニケーションを活性化したい
と考えていた。ただし、掲示板やメーリングリストなどのツールでは
参加者がかぎられてしまい、昼食会などのイベントを開催しても内定者全員と話す時間を持つことは
容易ではなかった。
【業務改善】
 内定者ひとりひとりにブログを持たせることで
、掲示板やメーリングリストでは情報発信に積極的で
なかった人も、気軽に書き込むようになった。また、コメントやトラックバックの機能により、共通の関心事を
持つ内定者同士も個々に結びつくようになり、親睦が深まっていった。研修日記などは、内定者が
互いの記事を読むことで切磋琢磨し、教育・研修にも役立っているという側面もある。
また、人事担当者が内定者のブログを見ることによってそれぞれの考えや特性を把握しやすくなり、
入社への動機づけを行うこともでき、内定辞退率の低下防止にもつながっている。

 導入するだけで情報共有がうまくいくとはいえない。やはり、運用面での工夫も不可欠なのである。とは
いえ、毎日決められた数の記事を書くといったルールを設定しても、社員にとって強制感は否めず、また、
通常業務に新たな負荷が加わる結果となってしまい、うまくいかないだろう。
 ブログを普及させていくには多様な手段が考えられるが、現実的な方法として提案できるものでは、
日常業務の中でブログに置き換えられるものを選び出すことである。
 たとえば、日報や社内通達、会議の議事録など、従来はメールや掲示板を活用してきたものについて、
ブログに置き換えることで効率化できるものを決めたうえで運用を開始することをおすすめする。まずは
ブログを見て書くことにも慣れてもらい、次第に他者のブログに足跡やコメントを残していくことで、書き手も
意義を感じられるようになり、ブログを活用する動機づけとなっていく。
 社員の自発的な投稿が増えてブログが活性化すれば、日常業務にブログを組み込むことも容易に
なるだろう。これには当然、あらかじめ導入目的を明確にし、求められる記事内容について社員に周知
徹底させておくことも極めて重要である。

 メールも、ナレッジマネジメントにも利用されていれば、日報やアイデアの吸い上げ、コミュニケーション
など、幅広い用途で活用されている。しかし、情報の蓄積・閲覧・発信の面においてメールには
不便な点も多く
そうした部分でブログが効果的に補完する
ことが理解できたかと思う。導入の
容易性や使いやすさから、今後もブログはさまざまな企業において何らかの形で
取り込まれていくことだろう。


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次世代ブログ
次世代ブログ(2007-01-12 22:05)


Posted by コンシェルジュ『J』 at 21:12│Comments(0)
 
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