新しい観光コンテンツ、「ヘリテージング」。

2007年03月04日/ 旅行トレンド

新しい観光コンテンツ、「ヘリテージング」。 先日、『日本全国近代歴史遺産を歩く』(講談社+α新書)の著者で、
「ヘリテージング研究所」阿曽村孝雄所長とお会いした。
 阿曽村氏は、大手広告代理店に勤務しコピーライター、CMディレクター
として活躍。その後、ビジネス市場開発部・スーパーバイザー在任中に、
日本の近代歴史遺産を観光資源とする新・観光レジャー市場の開発
研究を行い、04年、定年退職後、「ヘリテージング研究所」を設立。
各地の近代歴史遺産の資料収集、分析などを通じ、「ヘリテージング」の
普及を行っている。
 阿曽村氏が考案した「ヘリテージング」とは、明治・大正・昭和戦前の
約70年間につくられた日本の「近代遺産(ヘリテージ)」を観光の
対象として楽しむ新しい観光レジャー
。1974年無人島になった
軍艦島(長崎市)、横浜赤レンガ倉庫神戸旧居留地など全国的に著名なものから、銭湯や
洋式住宅まで、「なつかしい」「めずらしい」「うつくしい」近代遺産すべてが対象。
 老朽化した建造物の維持・保存に、所有者の財政的負担が大きいなどの課題はあるが、
ヘリテージングが気軽にレトロな気分に浸れ、癒やしを求める現代人に受けているようだという
新聞記事(2/7 神戸新聞など)や、創刊135年記念事業で毎日新聞が昨年、全国から募集した
「ヘリテージング100選」を展開し、徐々にそのマーケットが広がりを見せている
また町おこしの一環で、ヘリテージングを利用する地域の取り組みもある。
「炭鉱や鉱山を観光資源に いわきでヘリテージツーリズム協発足へ」(1/7 福島民報)

 今までは、「産業観光」とか「近代化遺産」とかの言葉で括られていたのが、「ヘリテージング」と
いう覚えやすく、使いやすい言葉で、今後どうマーケットが拡がっていくか、注目したい新しい観光
コンテンツ
だ。


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 13:04│Comments(0)
 
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