関西の軽井沢を目指す、曽爾村。
2007年03月10日/ ◎地域観光振興コンシェルジュ
奈良県北東部の人口約2200人の小さな村・曽爾村(そにむら)。地図はこちら
この曽爾村が、2月、農村漁村の共生・対流交流などを表彰する「第4回オーライ!ニッポン大賞」
(農水省・都市農山漁村交流活性化機構)と、3月、観光振興を推進、地域の個性あふれる観光地づくり
の活動を表彰する「第14回優秀観光地づくり賞」(日本観光協会)のW受賞を果たした。
曽爾村は、大蛇伝説のお亀池やススキの名所・曽爾高原があり、年間約45万人の観光客が
訪れるが、冬場の観光客の集客と、地域への経済効果の波及が課題とされてきた。
1999年、「曽爾高原ファームガーデン」をオープン。地ビール
「曽爾高原ビール」の製造、高原野菜の生産販売など、地産地消による
地元素材を活用することで、新しい住民活動による雇用を創出。
運営する曽爾観光振興公社は黒字経営を続けている。
03年オープンした、ドイツ流滞在型市民農園「クラインガルテン
曽爾」は、オープン当時から入園希望者が殺到。週末だけでなく、ほぼ1年を通して野菜づくりを楽しんでいる人も多い。
04年、曽爾高原温泉「お亀の湯」をオープンし、冬季の観光客の確保を可能にした。
その他、曽爾高原の伝説が残るお亀池の周囲を、地元の杉材を使った灯籠300本で灯す「曽爾高原
山灯り」などイベント開催を通じて地域の魅力をアップ。都市住民との交流の広がりなどが高く
評価された。
ちなみに、ホラー漫画の第一人者・楳図かずお氏は幼少期を曽爾で過ごし、「お亀池」などの土地の
昔話をたくさん聞いたことが、作品の原点と語っている。
先頃の都内旅行会社向けの近畿6府県観光情報交換会で、奈良県担当者は、国の天然記念物の
屏風岩を背景に古木のヤマザクラが咲き乱れる「屏風岩公苑」のある曽爾村をPRした。
曽爾は奈良のはずれにあるが、名古屋・大阪・京都からも適度なドライブ圏内にあり、気軽に
訪れることができる。しかし、こういう優良な隠れた(?)「観光コンテンツ」が旅行会社にほとんど触手されていないのは、企画担当者の「アンテナの低さ」なのか、「市場がない」とでも思っているのか。
今朝の日経には、とある旅行会社の『日本一の名旅館「○○○」に泊まる~の旅』の全面広告。
これもこれで悪くはないと思うが、旅行会社の企画コンテンツは、どこもかしこも同じような内容。
まだ十分知られていない地域に顧客を振り向かせ、市場を広げていくことが、企画担当の
醍醐味じゃない?って気がするが・・・
地域観光振興のニュースから、旅行会社が蚊帳の外に置かれていることは少なくない。
この曽爾村が、2月、農村漁村の共生・対流交流などを表彰する「第4回オーライ!ニッポン大賞」
(農水省・都市農山漁村交流活性化機構)と、3月、観光振興を推進、地域の個性あふれる観光地づくり
の活動を表彰する「第14回優秀観光地づくり賞」(日本観光協会)のW受賞を果たした。
曽爾村は、大蛇伝説のお亀池やススキの名所・曽爾高原があり、年間約45万人の観光客が
訪れるが、冬場の観光客の集客と、地域への経済効果の波及が課題とされてきた。
1999年、「曽爾高原ファームガーデン」をオープン。地ビール
「曽爾高原ビール」の製造、高原野菜の生産販売など、地産地消による
地元素材を活用することで、新しい住民活動による雇用を創出。
運営する曽爾観光振興公社は黒字経営を続けている。
03年オープンした、ドイツ流滞在型市民農園「クラインガルテン
曽爾」は、オープン当時から入園希望者が殺到。週末だけでなく、ほぼ1年を通して野菜づくりを楽しんでいる人も多い。
04年、曽爾高原温泉「お亀の湯」をオープンし、冬季の観光客の確保を可能にした。
その他、曽爾高原の伝説が残るお亀池の周囲を、地元の杉材を使った灯籠300本で灯す「曽爾高原
山灯り」などイベント開催を通じて地域の魅力をアップ。都市住民との交流の広がりなどが高く
評価された。
ちなみに、ホラー漫画の第一人者・楳図かずお氏は幼少期を曽爾で過ごし、「お亀池」などの土地の
昔話をたくさん聞いたことが、作品の原点と語っている。
先頃の都内旅行会社向けの近畿6府県観光情報交換会で、奈良県担当者は、国の天然記念物の
屏風岩を背景に古木のヤマザクラが咲き乱れる「屏風岩公苑」のある曽爾村をPRした。
曽爾は奈良のはずれにあるが、名古屋・大阪・京都からも適度なドライブ圏内にあり、気軽に
訪れることができる。しかし、こういう優良な隠れた(?)「観光コンテンツ」が旅行会社にほとんど触手されていないのは、企画担当者の「アンテナの低さ」なのか、「市場がない」とでも思っているのか。
今朝の日経には、とある旅行会社の『日本一の名旅館「○○○」に泊まる~の旅』の全面広告。
これもこれで悪くはないと思うが、旅行会社の企画コンテンツは、どこもかしこも同じような内容。
まだ十分知られていない地域に顧客を振り向かせ、市場を広げていくことが、企画担当の
醍醐味じゃない?って気がするが・・・
地域観光振興のニュースから、旅行会社が蚊帳の外に置かれていることは少なくない。
Posted by コンシェルジュ『J』 at 15:04│Comments(0)