大きな変化を予兆する小さな変化。

2007年05月20日/ 旅行業界のマーケティング

 19日の「日刊トラベルビジョン」に、今週の記事アクセスランキングのコラムとして「小さな変化は
大きな変化の予兆」
が掲載されている。
 注目しているのは2つのニュース。
 クラブツーリズムは18日、「クラブツーリズムカフェ練馬店」を出店した。
 コミュニティリサーチ&マーケティング代表取締役常務兼クラブツーリズム本社販売促進部・
山本保善部長は、「今年度内に松戸(千葉県)をはじめ3店舗、来年度にさらに2店舗を開設し、
3年後には首都圏で10店舗の展開を目指す」
と説明した。
 練馬は、3年前に出店した梅ヶ丘店に続く2号店になるが、「クラブツーリズムカフェ」の強いニーズを
感じ、カフェ出店を加速する方針。カフェを通して、リアルなコミュニケーションの場の提供による
リピーター獲得に加え、「クラブツーリズム」のブランド構築を図る

 カフェではこれまで、トラベルサービス、カフェサービス、講座やセミナーの開催、カフェ出発のツアーの実施、個人やグループ活動向け展示スペースの貸し出しを展開。練馬店の開店を機に、当初から掲げる主軸事業の1つ、「リサーチ事業」も注力。これまでも複数企業からシニア、団塊世代向けのリサーチ
協力の依頼があがっており、このニーズを汲み取るなど、主に企業や地方自治体からの依頼でリサーチ
やモニタリングを実施していく。
 顧客層の住む地域に根ざした路面店展開が、旅行をドメインとしながらどのような分野に
裾野を広げながら、今後どう発展していくか
、注目したい。

 もう1つは、昨年9月「ルック・ワールド」、「マインド」のホールセール事業から撤退した日本通運の
旅行部門・日通旅行「選択と集中」を念頭にする経営資源の集中の一環で、先頃公表された旅行事業
の売上高は前年比15.4%減となる98億9200万円と、大幅な減収来期も10.0%の89億円
減収を見込む

  以前は海外、特に「ヨーロッパの日通」と呼ばれたが、ホール
セール事業からの撤退後、旅行情報誌「旅のソムリエ」、格安
旅行券「とくとくご宿泊券」や旅館予約サイト「宿の達人」及び自社店舗を販売媒体とする直販ブランドと
して展開している。
 国内では、ゴルフパックや帯広「ばんえい競馬」のツアーなど北海道への送客は定評があり、また、
80年代までは業界トップだった企業関係への手配業務などの法人ビジネスとレジャー旅行を柱と
した事業でこれまで蓄積したノウハウを持って攻勢に出るか、「選択と集中」の今後が注目である。


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 13:51│Comments(0)
 
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