続々登場する、「お一人様」対象のツアー・宿泊プラン。

2006年11月06日/ ひとり旅関連

 旅行会社のツアーや都心の高級ホテルは2人以上で申し込むもの、という発想はもう古い。
最近は、「お一人様」対象のツアーや宿泊プランが続々と登場、人気を集めている。
背景にあるのは、「気ままに動きたい」「友人や家族とスケジュールが合わない」などの理由による
1人旅志向の高まり。1人では敷居の高い高級旅館やホテルに気軽に泊まれる「お一人様」仕様の
ツアーや宿泊プラン。大人世代の旅のスタイルとして、注目はさらに集まりそうだ。

続々登場する、「お一人様」対象のツアー・宿泊プラン。  JR東日本の旅行商品「びゅう」やJTBの国内旅行「エースJTB」などに登場して
 いる「お一人様ツアー」。いずれも人気は上々で、例えば、今年2月に販売開始した
 「びゅう」「たまには ひとりたび」は、当初予想の約5倍の5000人近い
 人が利用した。
 同社営業部の雨森佳代さんは、「人を気にせず行動したい、急に空いた
 時間に、ふらりと1人ででかけたい、といったお客様の声から生まれた
 ツアーです。自分だけの特別な時間を過ごしたいという40~50代の
男性の利用も多いです」
と話す。
 一番人気は、高級温泉旅館に泊まる「温泉三昧プラン」で、「高級温泉旅館は、1人では
宿泊しにくいことが多いですが、このプランなら、憧れの旅館にも気軽に泊まれます。これが
人気の理由でしょう」
(同)。

続々登場する、「お一人様」対象のツアー・宿泊プラン。  また、「エースJTB」「自由気ままにひとり旅」を展開するJTB広報室の
 三ツ橋明子さんは、「知識や教養を深めるなどの理由で1人旅をしたいという
 男性は多い。また、旅慣れた人が増え、今回は1人、次は家族と、その次は
 友人、というように、さまざまなパターンで旅行する今の時代を反映した
 商品ですね」
とみる。
  こうした消費者の意識の変化以外にも、「お一人様ツアー」商品増加を支える
背景がある。旅館側の発想の転換だ。
 JR東日本びゅうの「たまには ひとりたび」の宿泊先のひとつ、「下田大和館」の廣瀬匠さんは、
「団体のお客様が減少傾向にある中、個人のお客様の希望を大切することが旅館にとって重要。
気に入っていただければ、家族や友人と宿泊されることもありますから」
とその狙いを話す。
 家族を置いての1人旅も容認されるなど、世間の目も変わってきている時代。旅行会社も
「“1人”を1つのマーケットとして考え、その要望に応えることが他社との差別化につながると
思っています」
(JTB)と意識する「お一人様ツアー」。今後、さらに多彩なツアーが登場しそうだ。

★「お一人様」用温泉旅館宿泊プラン
 JTBが展開する「エースJTB『自由気ままにひとり旅』」は、新潟、群馬、栃木、富士・箱根、伊豆の
24軒の温泉旅館やリゾートホテルに1人で泊まれる宿泊のみのプランだ。同社広報室の三ツ橋明子さん
によると、「今年10月から来年1月31日までのパンフレットに掲載した旅館への宿泊は、すでに
今の予約だけで、前年同期間の宿泊実績の120%増です」
と好調だ。
 人気は水上温泉の「水上館」(1泊2食付き17100円~)や湯西川温泉の「本家伴久萬久旅館」
(同21500円)など。カップルやグループ以外では敷居の高いこうした宿に、1人でも気後れせずに泊まれるのが魅力だ。

★1人でのんびり観光地めぐり
 JR東日本びゅうの「たまには ひとりたび」のもう1つの人気プランが、観光に重点を置いた商品
JRでの往復と観光地のホテルがセットで、「観光地周遊型の旅行商品は2人以上での設定が中心。
かといって、1人で切符を買って自分で宿を手配するのは面倒だし割高になると、1人旅を
あきらめている人も多い。こうした要望に対応したお得なプランです」
(同社)。
 人気は、往復にJR東北新幹線はやて号と特急列車を利用、函館ハーバービューホテルに泊まる
「ロマンシティ函館」(1泊朝食付き:31000円~)と、キャッスルイン金沢に宿泊する「上越新幹線+
はくたか号で行く 金沢」(同:25000円~)。
 函館の場合、東京発着の通常期の往復の旅費が、普通車指定席利用で35180円。ホテルの
宿泊費(通常料金)が10350円~13250円。このプランを利用すると約15000円お得になる計算だ。

★都心の高級ホテルで1人旅気分を味わう
続々登場する、「お一人様」対象のツアー・宿泊プラン。  「ホテルオークラ東京」(東京都港区虎ノ門2‐10‐4)が、来年3月
 31日まで(12月30日~1月2日は除く)、1日5室限定で用意している、
 大人の男性向け宿泊プラン「ジェントル タイム~ストレス
 リカバリー~」
(コンフォートシングル利用/1泊:48,000円)。
  マイナスイオン発生装置を完備した客室に宿泊するもので、
「多い月には、前年同月比の10倍近いご利用がある」(同ホテル)という人気ぶりだ。同ホテルでは、
「4月から、スパ施設『リラクゼーション ネイチャーコート』のヘッドスパ、ストーンセラピーなど
12のオプションメニューのうち、2つが選べるようになったのが人気の理由でしょう」
と話す。
地図はこちら

 ほかにも、「ホテルニューオータニ東京」や、「京王プラザホテル」など、都心のホテルでは、ゆとりの
時間を満喫できる男性向け1人用の宿泊プランを用意している。(10/27 サンケイスポーツ)


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 17:49│Comments(0)
 
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