「CGM」と「地域ポータル」。

2006年11月05日/ 「地域ブログ」コンシェルジュ

「CGM」と「地域ポータル」。  ライブドア顧問兼ゼロスタートコミュニケーションズ専務取締役の
 伊地知晋一
氏のコラム『ネット時代の新潮流―CGMとは』ITmedia
 News
)で、今後CGMが社会にもたらし、その片鱗をうかがうことができるもの
 として「Wikipedia」「ネットから生まれるメジャーコンテンツ」、そして
「地域ポータル」
を挙げている。その中の特に「地域ポータル」の部分は、割と似た思いを持っている。

「現在、CGMビジネスで成功している例は少ないものの、確実に利益を上げるものも現れ始めています。CGMビジネスは、しばらくの間、手法や技術的課題に試行錯誤が続きそうではありますが、今後、それらを解決していくことで大きな利益を上げたり、社会的な意義を発揮する者が現れるでしょう。(中略)
 CGMは特定の切り口で整理することによって、あらゆる用途のサイトへ変化します。例えば、
CGMから旅行情報だけを抜き出した旅行サイト、食べ物ならグルメサイト、地域なら地域情報サイトと、
組み合わせによってどんな目的のサイトにも変化させられます。
 切り口の中でも「地域」は大きな意味を持つ分類だと思います。マスメディアは「1.0型」メディアで
あるため、全国の情報を中央から一方的に配信することを主とし、各地方のニッチな情報を追うことには、
非効率的なことから積極的ではないからです。
 これを補う可能性をもっているのが、CGMを地域でカテゴライズした地域情報だと思います。地域に密着したパブリックジャーナリスト(市民記者)も今は数が少ないですが、数が増え、全国に散らばれば、
発信される記事を地域でカテゴライズすることで、マスメディアが取り扱わないニッチな情報をすくい
上げるメディアとなるでしょう。
 そもそもインターネットは、中央から一方的に配信されるものではなく、各地から情報が発信され、
それがネットワーク化されることで大きな力を発揮します。CGMの情報も、都心からだけでなく、
全国の地方から発信され、それらがネットワーク化されていく、という方向が、あるべき姿
では
ないかと思います。ネットを通じて地域振興ができれば、地域格差や過疎問題も多少は改善されることが
期待できます。」

 伊地知氏が示す「発信される記事を地域でカテゴライズする」ことを、ポータルサイトである
「ライブドア」が、「livedoor 全国」として地域情報サイトを提供しているが、個人的には、「地域で
カテゴライズした記事を地域自身で(その地域に根付いたメディアを既に持っていたり、地域
貢献を担っている企業が中心になって)
発信していくこと」
「地産地発」(地域で産み、地域で
発信する)の考え方の方が、ネットを通じた真の地域振興、地域活性化につながると感じる。
(右上写真は沖縄地域ブログポータル「てぃーだブログ」

【関連ブログ】 「目指すは特定分野のポータルサイト・・・」

「CGM」と「地域ポータル」。 ブログポータルサイトASP構築システム『CLOG』 https://www.clog.jp/


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 19:45│Comments(1)
この記事へのコメント
とっても興味深く、私の信念のセンターピン直撃の記事でした。地域ポータルを立ち上げ半年。なかなか思ったようにサクッと成功、とはいきませんが、Jさんのように可能性を理解している方々がいることは心強いです。今後とも宜しくお願いします。
Posted by howdys at 2006年11月09日 01:48
 
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