銚子電鉄の緊急報告。

2006年11月21日/ コンシェルジュ注目記事

銚子電鉄の緊急報告。  千葉の銚子~外川駅間6.4kmを結ぶ、小さな鉄道。銚子電鉄
  関東地方最東端の犬吠埼の近くを通り、うら若き沢口靖子がヒロインを
 演じた、NHK連続テレビ小説『澪つくし』(昭和60年)にも度々登場し、
 車両も小さく可愛いく、鉄道ファンのみならず、多くの人に愛されている
 鉄道だ。地図はこちら

 ところが今年8月、前社長が借入金を着服した業務上横領容疑で逮捕。起訴状などによると、
総額は1億円以上とされ、この影響もあって銀行からの融資は停止されていると銚子電鉄が17日、
「緊急報告」を自社サイト・トップページに掲載した。
銚子電鉄の緊急報告。  「弊社は現在非常に厳しい経営状態にあり、鉄道の安全確保対策に、
 日々困窮している状況です。年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の
 検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況に陥って
 おります。このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、
 年明け早々に車両が不足し、現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます」
と。
銚子電鉄の緊急報告。 そこで資金調達の為に「ぬれ煎餅や銚子電鉄グッズの購入、
日頃の当社電車の利用」
をお願いした。
 「ぬれ煎餅」は、ヤマサ醤油の「ぬれ煎餅専用醤油だれ」が使用され、
普通味とうす味(うすむらさき)の2種類があって、普通味はカツオだし、
うす味はこんぶだし入りの醤油だれを使っている。
 国の補助金の打ち切り決定を機に、その分を稼ごうと、95年から犬吠駅で売り出したのが始まり。
以来、かなりの人気になった。
 驚くべきは、鉄道部門の年商1億1500万円程度だが、この「ぬれ煎餅」の年商鉄道事業の1.6倍以上1億8千万円(これでは「煎餅会社」が「鉄道事業」をやっているみたいだ)
 鉄道の赤字を「ぬれ煎餅」の利益で補ってきたが、それでも間に合わず。そこで、一層「ぬれ煎餅」や
「レール文鎮」など電鉄関連商品の購入を呼びかけたところ、20日までに、全国から寄せられた注文の
メールは1千件を超えた
「レール文鎮」は、人気のあまり在庫切れに「一日も長く走ってくれ」
などと、全国の鉄道ファンたちから激励の声も寄せられているという。

 「厳しいものは、厳しい。助けて、みんな」とサイト上で叫んだ銚子電鉄。SOSを察知し、
支援するファン。そしてその支援の輪や情報がマスコミだけでなくCGMで広がっていく。
 これも1つのWeb 2.0

 いじめの問題にも何か通じるものがあるような気がする。 

【関連記事】
 『銚子電鉄に乗って「ぬれせん」買ってみた』(11/27 ITmedia News)

 『銚子電鉄パニック「ぬれ煎餅買って!」で注文殺到、在庫カラカラ 目標5億円「まだまだ」』(11/28 iza)

【関連ブログ】
 『銚子電鉄の日記帳』 http://blogs.yahoo.co.jp/choshidentetsu


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 22:13│Comments(0)
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