ペット関連サービスの光と影。

2006年12月24日/ コンシェルジュ注目記事

ペット関連サービスの光と影。 空港内に誕生した日本初のペットホテルとして多くのマスコミに取り上げられ注目を集めた「関空ペットホテルプロムナード」地図はこちら
 04年4月開業時の40室(計200㎡)だけでは対応しきれず、今月
26日、37室(計107㎡)を増築オープンする。しかし、増築分も
含めこの年末年始も31日~1月4日まで予約は満杯
といい、
運営会社も「ニーズはあると思っていたが、まさかこれほどとは」と驚いている。
 24時間営業で冷暖房を完備、旅先から携帯電話の画面でペットの様子を確認できるカメラを備えて
いるのが特徴。口コミなどで評判が広まり、毎年4割ずつ売り上げが伸びているという。今年の夏休み
期間中、予約が相次ぎ112件を断らざるを得なかったため、中型犬用9室と小型犬・猫用の28室を
増築した。費用は約2000万円。
 運営会社の担当者は「これまではペットが心配で旅行をあきらめる人もいた。関空の利用者
増につながれば」
と期待している。(読売新聞)

ペット関連サービスの光と影。 一方、03年5月に開業した、国内最大級の犬のテーマパーク
「伊豆高原ドッグフォレスト」(静岡県伊東市地図はこちら)の
運営会社が21日、破産手続きを開始した。今年1月には、同社
運営の都市型テーマパーク「ねこたま」「いぬたま」(東京・二子
玉川)が閉園。フォレストの入園者数も当初見込み16万人の
ほぼ半数しかなく、財務状況が悪化していた。(静岡新聞)
 開業当初、日経MJにも紹介され、各店舗には犬が歩き回れる約100㎡の運動スペースを確保し、
親犬や兄弟犬を見ながら子犬を選べる仕組みで、当時社長は「日本で初めての販売手法」
語っていた。
 
 2つのニュースは、同じペット関連サービスであるのに内容が天と地ほど違う。
 問題になった広島での同様のサービスは、運営者の経営以前の資質が問われているが、その
背景には、都市部でペットを飼っている人が急増し、テーマパークに出かけてまで、わざわざ犬を
見たいというマーケットが減ってきた為、とマスメディアは紹介していた。今回倒産した会社の社長は
開業時、日本ペット小売業協会の会長を務めており(現・専務理事)、また東急建設と提携し、東京・
池尻大橋のペット共生住宅『ねこマンション』のノウハウ提供から設計まで手掛けた会社である。
 市場規模1兆2000億円といわれるペット関連サービス市場が拡大する一方で、関連企業の
数は減り、すでに過当競争の状態にあるとささやかれる、と9月に放映されたWBSで紹介されていたが、
全くその通りだ。


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 17:03│Comments(0)
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