ダイナミックパッケージ市場、本格化。

2007年01月14日/ 旅行・宿泊予約サイト

ダイナミックパッケージ市場、本格化。 「ダイナミックパッケージ(DP)」市場が、今年から本格化する
 JTBは現在、国内旅行のみで行っているDP「組み立て旅行」を、
2月から海外旅行に拡大する。当初は世界約300都市を対象に
約2000件のホテルと航空会社を組み合わせ、パックツアーと
同程度の料金で提供する。
 既存のパック旅行と違い、日程やコースなどを自由に選べるため、
「パック旅行の窮屈さがなく、旅慣れた人には利便性が高い。
ビジネスマンの海外出張にも利用してもらえる」
と見込む。
 一方、旅行のネット予約サイトで世界最大手のエクスペディアは、日本語でのサービスを昨年
11月からスタート。現在のサービスは海外のホテル予約のみだが、世界約3万3000件のホテルを
紹介しており、今年以降は航空券も加えたDPを始める予定だ。
 こうした中、すでにDPを扱っている旅行会社では、一層のサービス強化を進めている。
 楽天は全日空と提携して、10月から国内旅行向けの「ANA楽パック」を発売。楽天トラベルが
扱っていた海外旅行のDPとともに、ネット予約のシステムを強化し、検索時間の短縮や作業の
簡略化を図る。
 また全日空グループのANAセールスが扱うDPサービス「旅作」も、今年は宿泊費や運賃の
設定原価をホテルや航空会社が自由に変更できるシステムを導入予定。 「売れ行きの多寡や、
出発の時間帯によって原価を変えられる仕組みを導入する」
という。
 このほか、住友商事子会社のグローバルトラベルオンライン(GTO 左上)は、クルーズツアーなど
ジャンルを拡大し、多様化するニーズに応える考えだ。
 DPでは、利用者が交通手段やホテルを選べる自由度の高さと価格が最大のメリットだが、
航空会社や旅行会社にとっても恩恵は少なくない。
 従来のパック旅行と違いパンフレットの印刷、販売店への配送など、さまざまな間接経費が不要と
なるため、利益率向上につながる
からだ。また、価格が変更できない紙のパンフレットと違い、
航空機やホテルの予約状況に応じて売れ残りそうな商品は価格を下げて販売することも可能。
交通機関やホテルには稼働率向上につながるメリットがある。
 低コスト化分を旅行代金に反映させることで、国内では通常のツアーに比べ数千円程度、海外では
1割程度割安な商品も販売されている。ただ「価格訴求力だけを売りにすると消耗戦になる」
(楽天ANA)、「基本的には店頭で販売する商品と価格は同等にしたい」(JTB)と、安易な
値下げ競争には慎重な姿勢を示す。
 旅行会社が全国に店舗を展開する日本では、ネット経由の予約は10%程度にとどまっているが、
米国ではすでに50%をネット予約が占めている。今後、低コストなDPの普及が進めば、
日本の旅行会社の従来の事業モデルの見直しも迫られかねないだけに、旅行業界再編の
新たな呼び水にもなりそうだ
。(1/10 産経新聞)


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 19:44│Comments(0)
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